セフィロトの樹(生命の樹)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生命の樹は、神話や宗教的シンボルとして世界各地で顕わされ、その存在を確かなものとしてきました。

アダムとイヴのエデンの園・聖ヨハネの黙示録・エジプト神話・インドの聖典ヴェーダ&ウパニッシャド・インディアンの逸話・カバラのセフィロト・釈迦の菩提樹・仏教の宇宙樹・ペルシャの神秘の樹・イスラム教の天上の樹・ジャワの願いの樹など、様々な樹々の姿に変容させながら、久遠の時を越えて現代にまで光り輝き続けています。

これらは私達の内に息づく生命のシンボルであり、生命の力・聖なる力・大いなる力・愛の力・覚醒させる力・意識の階梯・生命の賛歌・人と神との融合などを示し、私達一人ひとりの魂を進化させながら、やがては大いなる存在・無限なる存在へと向わせる深遠なる叡智といえるのだろうと思います。


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*ケテル(Kether、王冠と訳)  第1のセフィラ。

思考や創造を司る。王の横顔で表される
数字は1、色は白、宝石はダイアモンドを象徴する。
惑星 / 冥王星
守護天使 / メタトロン。
同時に最後の剣として称されるマルクトと通じ合っている。




*コクマー(Cochma、知恵と訳)  第2のセフィラ。

数字は2、色は灰色、宝石はトルコ石を象徴する。
惑星 / 王星を象徴し、至高の父と呼ばれ、男性原理を象徴する。
神名 / ヨッド
守護天使 / ラツィエル



*ビナー(Binah、理解と訳) 第3のセフィラ。
至高の母と呼ばれ、女性原理を象徴する。成熟した女性で表される。
数字は3、色は黒、宝石は真珠、金属は鉛
惑星 / 土星
神名 / エロヒム
守護天使 / ザフキエル



*ケセド(Chesed、慈悲と訳)  第4のセフィラ。
ケセドはゲドゥラーとも呼ばれる。王座に座った王で表される。
数字は4、色は青、金属は錫、図形は正四面体、宝石はサファイア
惑星 / 木星。 
神名 / エル。
守護天使 / ザドキエル



*ゲブラー(Geburah、峻厳と訳)  第5のセフィラ。
数字は5、色は赤、図形は五角形、金属は鉄、宝石はルビー
惑星 / 火星(別名:天空の外科医)
神名 / エロヒム・ギボール
守護天使 / カマエル



*ティファレト(Tiphereth、美と訳)  第6のセフィラ。
生命の樹の中心に位置している。
数字は6、色は黄、金属は金
惑星 / 太陽
神名 / エロハ
守護天使 / ミカエル



*ネツァク(Netzach、勝利と訳) 第7のセフィラ。
全裸の女性で表される。
数字は7、色は緑、金属は銅、宝石はエメラルド
惑星 / 金星 
神名 / アドナイ・ツァオバト。
守護天使 / ハニエル



*ホド(Hod、栄光と訳)  第8のセフィラ。
数字は8、色は橙色、金属は水銀
惑星 / 水星
神名 / エロヒム・ツァオバト
守護天使 / ラファエル



*イェソド(Iesod、基礎と訳)  第9のセフィラ。
アストラル界を表す。裸の男性で表される。
数字は9、色は紫、金属は銀
惑星 / 月
神名 / シャダイ・エル・カイ。
守護天使 / ガブリエル



*マルクト(Malchut、王国と訳)  第10のセフィラ。
物質的世界を表す。王座に座った若い女性で表される。
数字は10、色はレモン色・オリーブ色・小豆色・黒の四色、宝石は水晶
惑星 / 地球
神名 / アドナイ・メレク。
守護天使 / サンダルフォン



*ダアト(Daath、知識と訳)
隠れたセフィラ。(別名:ダート)
惑星 / 天王星(他のセフィラとは次元が異なる。)
ダアトは生命の樹の深淵の上に存在する。
隠された意味は悟り、気づき、神が普遍的な物に隠し賢い者は試練として見つけようとした「神の真意」という意味。 
 
 

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+++ セフィロトの樹の3つの柱 +++

 

 

「セフィロトの樹」のセフィラは様々な分類をされています。
まずは「3柱」という見方について紹介します。
セフィロトの樹を左・中央・右の3ブロックに分類したものをその見た目から「柱」と呼びます。

左の「柱」は「峻厳(しゅんげん)の柱」と呼ばれ、女性的/受動的な力を表します。


反対に右の「柱」は「慈悲の柱」と呼ばれ、男性的/能動的な力を表します。
「峻厳:非常にきびしいこと。また、そのさま」という男性的な名前の柱が「女性性」、「慈悲」という女性的な名前の柱が「男性性」を表しています。
一見すると逆なんじゃ?と思えますが、これは「バランス」を認識させるため、敢えてこういった名前がつけられているのだそうです。
世界は常に「バランス」によって保たれている、という考え方で、男性性の中に女性性、女性性の中に男性性があることでそれぞれのバランスが保たれ、結果、全体としてもバランスが保たれている…ということのようです。

そして、中央の柱はまさにそのもの「均衡の柱」と呼ばれる柱です。
この柱は上に行くに従って上がっていく「意識の次元」を表していて、いわゆる「意識の拡大」は、この柱に沿って行われるとされています。
これは意識を拡大していけば最終的には「ケテル:神の領域」にまで到達できる…ということですが、「アイン・ソフ・オウル:光」「アイン・ソフ:神」および「アイン:無」は、人間には理解不能かつ表現不能な領域であり、「人間として存在している以上、到達不能である」とされています。

 

 

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+++セフィロトの樹の4世界+++

 

*アツィルト(流出界)

第1、第2、第3セフィラを結ぶ三角形に囲まれる部分を「アツィルト:流出界」と呼びます。
世界の創造の初めの部分に相当するこの部分は精霊的実在が形を顕す領域(要するに神がいる世界)とされ、神によって創造された人間の理想型である「アダム・カドモン」が存在する「完全な世界」とされています。
「神聖」そして「火」の属性を持った領域です。

 

 

*ブリアー(創造界)

第2、第4、第6、第5、第3セフィラを結ぶ五角形に囲まれる部分を「ブリアー:創造界」と呼びます。
ここは大天使の支配下の世界であり、ただ1つの存在だった「アダム・カドモン」が無数の魂に分裂し、「個性」そして同時に「他者の存在」が生まれた領域とされています。
「霊」そして「風」の属性を持った領域です。

 

 

*イェツィラー(形成界)

第4、第7、第9、第8、第5セフィラを結ぶ五角形に囲まれる部分を「イェツィラー:形成界」と呼びます。
ここは天使の支配下の世界であり、分裂した魂が性別を持つ領域とされます。
「性別を持つ」でピンと来た方もいると思いますが「エデンの園」はこの領域に存在するとされています。
「魂」そして「水」の属性を持った領域です。

 

 

*アッシャー(物質界)

第7、第10、第8セフィラを結ぶ三角形に囲まれる部分を「アッシャー:物質界」と呼びます。
この領域では、魂だけだった存在が肉体と感情を持ちます。いわゆる「人間」の世界です。
さらに「悪魔」も同時に存在し、人々と共存している領域とされています。
「体」そして「地」の属性を持った領域です。

 

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この「4つの世界」は別々に存在しているのではなく「同時に重なりあって存在している」ということを表しています。
そのため、人間(アッシャー)が意識を拡大することによって、天使(イェツィラー)や大天使(ブリアー)からのメッセージを受け取る…といったことが可能であるとされているのです。